1998 EAST−WEST DRIVIN’
9月19日(土)福岡の暑い一日

 これまでと打って変わり天気のいい朝。朝8:00、町外れの新門司港でフェリーを降り立ち市街地へ向け走る。関門トンネル工事の関係で関門橋が200円で渡れるということが解り、下関の知人を訪ねに寄り道する事に。先方は勤務中、突然現れた自分たちに驚いた表情で出てきた。小一時間の会話が弾み、次を目指して走る。関門海峡が一望できるサービスエリアで休憩しいよいよ目的地、直方の友人宅に到着。9月下旬だというのに恐ろしく暑い。

 休憩もそこそこに直方観光、程良く小さな街は散歩するのに丁度良い。駅前のアーケード街を端から端まで闊歩すること2時間、その規模の割にはお店も充実している。みんなでいろんなモノを買い込んで、おまけに記念写真と、派手な行動は庶民派地元系商店街の中では異質な光景だろう。商店街の後は車で郊外の観光スポットを巡る。厳しい残暑にアイスクリームが美味しい。そして夕方、直方からJRでいざ福岡へ。

 快速に50分揺られて福岡到着。ここで福岡の仕事仲間と合流、総勢6人で夜の福岡へと繰り出した先は、全国的にも脚光を浴びる商業施設、キャナルシティ福岡。足を踏み入れると、なるほど注目される理由が良く解る。各地でこうした再開発系の巨大商業施設が増えているが、ここ福岡は上手く市民の中に溶け込み違和感がない。気取った部分がないのだ。学校帰りの高校生がベンチで語らい、老夫婦が散歩し、仕事帰りのカップルが食事をする。イベントの日でも何でもない普通の週末だというのに、広場には縁日が出て、大道芸が行われている。これは楽しいし、流行らないわけがない。一同感心しきり。

 夕食はもちろん長浜ラーメン、その元祖といわれるラーメン屋へタクシーを向ける。繁華街から少し離れたその店は結構混雑してたがすんなり入店、出てきたラーメンが旨い!とんこつは久しぶりに食べるが、こんなに美味しかっただろうかと一瞬考える。味わって食べてる間に仲間が替え玉をしていた。

 帰りの汽車の時間が迫る。博多駅へ向かうバスの車窓から、友人の説明を聞きながらの簡単な福岡観光。天神も以前来た時と比べて恐ろしく賑やかになっていて、日本の不景気がウソのようだ。北海道にもこのエネルギーが欲しいと思った。飛び乗ったJRは疲れて居眠り、なだれ込んだ直方の友人宅ではすぐ寝ればいいモノを人生ゲームなんぞで盛り上がってしまい夜更かし。自分は明日の運転もあるので早めにダウンしたが他の面々は夜明けまで語り合っていたようだ。こんなに一日の密度が濃い日は久しぶりだ。

NEXTDAY