1998 EAST−WEST DRIVIN’
9月17日(金)真夜中のカウボーイ

 友人が朝家の鍵を自分に託しいつも通りに出社していった。一人残った自分は心ゆくまで睡眠。今日は日程に余裕がある。起床は昼の12:00、大学へと向かう。学生時代馴染みにしていた麻雀荘で昼飯の弁当を食べる。おばちゃんが元気そうでなによりだ。

 再び車を走らせ練馬の親戚宅へ向かうが、予想どおり親戚は留守。すぐ折り返して、友人と会う予定の丸の内へ。オフィス街の駐車場へ車を止め、職場にお邪魔してしまう。彼はまだ仕事中だったが抜け出して喫茶店、わずか30分ではあるが話が弾む。話の流れで次に訪問する先への土産を預かることになり有楽町そごうで買い物、彼の職場前で別れる。

 昨日遊んだ友人に電話を入れるとすぐそばにいるという。有楽町で落ち合い車に乗せ、もう一人は新橋でGET。家で引き続き仕事だという片割れを新宿の自宅に下ろし、2人で昔馴染みにしていた寿司屋へ。東京へ来たときは必ず立ち寄ることにしているこの店、本当にお世話になったものだ。一通り腹を膨らませ、かつて住んでいた練馬上石神井の銭湯でひとっ風呂。昔と変わらない風景にほっと一息。風呂を上がり都心へ向け走る。友人を品川の自宅へ送ると再び旅のスタート。23時30分、今夜は走れる所まで走る覚悟。

 第1京浜から東海道〜西湘バイパス。深夜の箱根越えだが、一番走りやすい箱根新道を選ぶ。峠の標高860メートルは北海道中山峠(230号)程の高さ。短い距離で登るため峠道も厳しい。深夜も1時近いのに大型車だらけ。高速道路を走れない特殊車両が走り交っていて、思うように先に進まない。峠を過ぎると三島・焼津の夜景が眼に入る。三島側の下りには、ブレーキが壊れたときのための非難所までついていて峠のきつさが良くわかる。

 無事峠を越すとバイパスが続く。周りはトラックばかり、しかも昼間と交通量は大差無い。地鳴りを響かせながら西へ向かう大型トラックの大群の中にいる自分は、さながらバッファローを追うカウボーイのようだ。ところで箱根から煙草が切れていて、焼津でコンビニエンスストアに入るつもりがトラックに邪魔され入れず、次のコンビニエンスを探す。が、いけどもいけども現れない。それもそのはず、静岡に入ってからは殆ど完備されたバイパスになっていて、沿道には何もない。焼津の次に見つけたコンビニは何と浜松。100キロ近く走った計算だろうか、不便は不便。眠気をこらえながら走るが豊橋で限界、4:30、ローソンの駐車場で眠る。

NEXTDAY