1998 EAST−WEST DRIVIN’
9月16日(木)みちのくラブホテル

 小粒の雨が降りしきる薄闇の早朝6:30、思い出したように目が覚めた後すぐ車を走らせた。狭い道が続く中盛岡を目指す。安比高原入口のローソンで朝食を調達、食事をとりながらの運転。

 盛岡が近づくにつれ交通量が増える。雨が強くなっている。台風はまもなく真上を通るとのことだ。盛岡のバイパスを抜け小さな花巻空港の脇を抜け北上に近づいた頃、過酷な運転状況から再び眠気が現れる。無理をしても仕方ないので再び仮眠につく。

 再び目覚めたのは既に10:30を回っていただろうか、雨が一段と激しい。北上を出、平泉のサンクスで煙草を買う時には風がものすごい勢いになっている。場所柄か、周りの風景や町並みも何故か強引に歴史を物語る姿に揃えられ、ラブホテルまでが純和風、おまけに名前も「奥の細道」「芭蕉」といった有り様だ。台風のピークは一関、国道ものろのろ運転が続く。宮城県に入った頃には勢いがおさまっていた。

 仙台では友人と会おうと、友人の勤務先である大手スーパーへ向かう。仙台到着は15:00、アポ無しで職場に押し掛けてみたものの彼は社内研修の最中とのことで面会不可。フードコーナーでカツカレーを食し、また走り始める。名取市に入った頃3たびの眠気で休憩。前出の友人からかかってきた電話で目覚めると既に時刻は17:30。あわてて先を急ぐ。

 車は福島県に入る。福島市内は帰宅ラッシュの渋滞、そこから郡山までは快適なバイパスが続く。郡山市内に入ると今晩泊まる先の友人から電話が。このままだと東京到着予定が大幅に遅れこみそうなので、この旅1回目の給油を経て、ルートを変更し郡山南ICから東北自動車道に入ることとする。

 時刻は19:45、順調に高速を巡航し首都高へ。中央環状線から見える東京の夜景。それは6号向島線に入ると一段と輝きを増した。愛車で東京へやってきた実感をかみしめ、窓を全開にして大都会の生暖かな空気を取り込んでみる。車は6号から環状線を抜け5号池袋線、飯田橋の急カーブが過ぎれば今日の終点、早稲田ランプ。昔住んでいた事のある見慣れた景色の中、外苑東通りから曙橋を下り、友人宅のある余丁町、22:10着。

 友人宅で、遅れてくるもう一人を待つ。揃ってから食事に出かけたのはありふれたファミリーレストラン。函館には無いため自ら進んでここを希望する。大学近くの、思い出が詰まったレストランで食事、深夜にもかかわらずボーリングに繰り出す事とした。今日は3度も仮眠していたためかさほど眠くもならない。池袋駅西口のロサ会館でボーリングに興じ帰途についたのは深夜の3:30、一人家に送って友人宅に到着、就寝は4:30であった。

NEXTDAY